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モラハラに関するご相談をお受けしているとよくあることですが、自分がモラハラの被害者だと思っていて、もう耐えられないと思って相手に離婚の話をしたら、逆に「お前の方がモラハラだろう」と言われてしまいまうということがあります。
つまり、お互いに自分はモラハラの被害者だと思ってたというような状況で、このことで悩まれている方も多いという印象です。
今回はこのような場合にどう考えていけばよいかということをお伝えしたいと思います。
基本的にはあまりどちらがモラハラかという議論をしても実益はないかなと思います。
なぜかといえば、最終的にどういう方向性でいくかにはあまり影響しないからです。
つまり、お互いに息苦しさを感じている状況に陥ってしまっているわけです。その場合に、関係を続けるのか、それとも離婚するのかという問題になりますが、この点に関してはどちらがモラハラであるかはあまり影響はないのです。
ただし、過酷さが増すことがありますので、次項ではこの点にについてお伝えします。
相手がモラハラの場合だけであれば、単純に自分が覚悟を決めるだけです。別れる方向の覚悟を決めるのか、それとも耐える方向で覚悟を決めるのかというところだけです。けれども、相手も自分のことをモラハラだと思って責めてきている状況ですと、単純な状況よりもさらに過酷さが増していることがあります。
選択肢としては別れるのか耐えるのかの2択になりますが、別れる方向では、単純な状況と今回のように互いにモラハラだと思っている場合で、そんなに差はないと思います。ただし、耐える方向では、今回のようなケースではかなりハードルが高くなります。
耐えるということは、やりなおすということです。やり直すためには相手からの要求が出てきます。
どういう要求かと言いますと、例えば「あなたは私に対してモラハラをしたんだから謝罪しなさい」とか、「二度としないと誓いなさい」とかいう要求をしてくるケースがかなり多くなっています。
例えば奥さんがモラハラでお子さんがいらっしゃるケースだと、「子どものためにはどうしても離婚しないほうがいいんだよな」という悩みと、「この妻とはもうやっていけないな」という悩みとを両天秤にかけて、非常に辛い思いをしている方もいらっしゃいます。
そのような状況の中で、その状態をさらに「耐える」という決断をする場合、さらにパワーアップしたモラハラに耐えなければいけないということになり、このことが非常に重い十字架となってのしかかってくるということになる場合があります。
こういったことを理解した上で、別れるのか耐えるのか、どちらかを選ぶ決断をしていく必要があります。
モラハラ加害者の人は、基本的には自分のことが一番大事で、全て自分の思い通りにしたい人です。ですので、自分の思い通りにならないことを相手がするということは、自分に対する侵害であり、自分に対して嫌がらせをしていると捉える人も一定数います。
そうするとモラハラ加害者は、自分が加害者であるにもかかわらず「相手が私にモラハラをしてきていて、私の自由を妨げているんだ」という評価をして、相手がモラハラであるという理解につながっていきます。
こうして、お互いに相手がモラハラだといっている状態になってしまうことがあるのです。
結局のところ、「どっちがモラハラなのか?」というのはそれほど実益のある話ではありませんので、あまり気にしすぎる必要はありません。
ただ、相手から「お前の方がモラハラだ」と言われて自分が悪いのではないかと悩みすぎてしまうような方というのは、モラハラではない可能性が高いと思います。
ひとつだけ気をつけていただきたいのは、そこで自分が悪いんじゃないかと悩みすぎてしまうと、ますます精神的に追い詰められてしまいます。これが一番よろしくないので、この点はぜひ気をつけていただければと思います。
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