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夫(58歳)と熟年離婚を考えていますが、年金分割のことがよく分かりません。 夫は会社員、私はずっと専業主婦でパート勤めです。
年金分割のメリット・デメリットや注意点を教えてください。
なるほど、確かに今ひとつイメージがつかみにくいかもしれませんね。
そもそも年金というのはまずは基礎年金というものが設定されています。これは国民全員について一律に設定されているわけですが、会社員や公務員になると、この基礎年金の部分に厚生年金や共済年金が上積みをされてきて、将来受け取れる年金が増えてきます。
ただ、これはあくまでも厚生年金や共済年金に加入していた人に関してだけのものなので、例えば貴方のケースのように夫が会社員、妻が専業主婦、といった場合だと、夫は厚生年金の分、将来多く年金をもらえる一方で、妻の方は国民年金の分しかもらえなくなってしまいます。
結婚が続いていれば財布は一つですからこれでも特に問題はないわけですが、離婚してしまうとアンバランスになってしまいます。そこで、離婚するときにこのアンバランスを修正して、夫婦で受け取れる年金額を調整しようというのが年金分割という制度です。
で、メリットは?というと、貴方の場合ですと相手方の方が厚生年金の掛金が多くなっていますから、分割手続きをすると将来受け取れる年金が多くなります。デメリットとしては貴方の立場ではほとんどありませんが、ただ、注意が必要なのは年金の受給資格があることが前提なので、もし納付している年限との関係で、受給資格がないような場合には、分割をしても年金はもらえません。そのような場合には年金分割ではなく、その分を財産分与などで調整してもらう必要があるでしょう。
いずれにしても支給額などについては年金事務所でご相談いただければ具体的な見込みなども教えてくれますので、そちらでもご相談ください。
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